このページでは、直心館に飾られている寄贈品等のご紹介をしています。ご覧ください。
「武士道」の書
これは、直心館鈴木道場創設時に、元全日本中学校体育連盟剣道専門部長である野尻忠克先生に揮毫していただいたものです。この道場に集う人々には「武士道精神」を大切にしてほしいという願いが込められています。この書は、道場旗や手拭として一人ひとりに大切にされています。
「直心館鈴木道場」の看板
これは、道場入口で来館者を迎える道場の看板です。館長の妻の祖母は書道の師範であり、道場開きに合わせて揮毫してくださいました。一文字一文字に魂が込められています。
岩見神楽面「猿田彦命」「鍾馗大臣」
これは、直心館創設5周年のお祝いの贈り物として加藤裕先生からいただいたものです。加藤先生は、直心館の前身に当たる「若葉会」を館長と立ち上げ、地域の子供たちを育てようという思いをもって一緒に稽古会を開いていました。
このお面は加藤先生の親戚である小林工房の小林泰三さんが手作りしてくださったものです。
右が猿田彦命(さるたひこのみこと)と言う道開きの神様。左が鍾馗大臣(しょうきだいじん)と言う家内安全の神様で、建物やそこに集まる人々の無病息災や繁栄を導く神様です。作り手の心がこもり、贈り主の心がこもった最高の贈り物です。
「剣聖」範士十段斎村五郎先生の書
これは、小田原剣道連盟名誉会長の内田英之先生より寄贈していただいた、「剣聖」範士十段、斎村五郎先生の書です。日本の歴史上範士十段は五名しかおらず、その中の一人である斎村五郎先生の書は大変貴重なものです。
「平常心是道 剣士 五郎書」と書かれています。
これは内田先生が八段に昇段した際に、斎村五郎先生の弟子で昭和天覧試合にも出場した江口卯吉先生の娘さんからお祝いとして頂いた由緒あるものです。
こうした重みを感じながら、そして大切にしながら、私たち直心館の会員は稽古に励んでいます。
講談社野間道場の「道場訓」
これは、元全日本中学校体育連盟剣道専門部長である野尻忠克先生に寄贈していただいたものです。今はなくなってしまった(移築された)剣道の聖地「講談社野間道場」で大切にされていた道場訓十箇条と同じものを、直心館のために揮毫してくださいました。私たち会員の心を戒める大切なものとなっています。
「敬」の書
これは、館長の妻が揮毫したものです。直心館に集う人々には、大人子供関係なく、敬う気持ちを大切にしてほしいという思いが込められています。「誰にとっても居心地のよい道場」が館長の理想であり、そのためには一人ひとりが周りに配慮したり、お互いに大切にしあったりすることが重要です。大所帯になったからこそ、ズレが出ないように館長の考え方を目に見える形で表しています。
「円」の書
これは、田中師範に寄贈していただいたものです。龍安寺の住職が書いた「円」です。「円」はスタートとゴールがつながっています。基本から始めて、悩みながら色々なことをやって、たどり着くのはまた基本。そういうことを一人ひとりに感じてほしくて、田中師範が贈ってくださったものです。
椎名春夫先生が指導稽古に来られた時、「私は八段を取ってから素振りに戻った」とお話をされていました。
小田原剣連の合同稽古では、内田英之先生が「一から始まり十にたどり着き、また一に戻るのが稽古である」とお話をされていました。
表現は違うものの、自分が尊敬する先生方が、同じ内容の話をされていることに嬉しさを感じ、また、その教えを大切にしていかなければいけないなと思いました。直心館を、常に基本を大切にする道場にしていきます。