「剣道人口を増やしたい。」「剣道の楽しさを伝えたい。」「そのために自分ができることは何なのか。」
いつもそんなことを考えているけれど、頭の中で考えていても分からないので、妻に協力してもらいながら、自分の考えをマッピングしてみました。
すると、今の自分にとっての「剣道の楽しさ」は、「相手の心に響くような気持ちのよい一本を打つこと」だということが分かりました。
では、自分が子どもの頃の「剣道の楽しさ」は、何だったのか。思い出してみると、それは「ほめられること」だったように思います。
「直人、いい面打ってたね。」親にほめられる。「直人、うまくなったな。」先生にほめられる。「直人、強くなったな。」出稽古先の先生にほめられる。
それが心地よくて剣道がどんどん好きになっていった気がします。中でも、母親と田中先生にほめられることが自信になりました。
そう考えると、指導者である自分は、たくさん子どもたちをほめてあげることが大事だし、保護者の方により積極的に関わってもらえるようにしていくことが大切だと分かりました。
できるだけ保護者の方に稽古を見てもらう。そして、親子の会話を増やす。よかったところや頑張っていたところをたくさんほめてもらう。
そうすればきっと、子どもたちはどんどん剣道が楽しくなるのではないかと思います。
次に、自分が剣道を好きになった理由として、「勝てる」ようになったことも大きかったと感じます。一生懸命稽古をして試合で良い結果が出ると達成感があり、「頑張ってよかった」と心から思えました。だから、技・機会・気の持ち方・攻めなどを教え、試合に勝てるように鍛えてあげたいです。
その次に、「仲間」がいたから剣道が楽しかったのだと思います。いつも稽古をする仲間。競い合う仲間。一緒のチームで試合に出る仲間。喜びを分かち合う仲間。剣道以外でも遊ぶ仲間。そんな仲間がいたからこそ、自分がこれまで剣道を続けてこれたのだと感じます。だから、「直心館」という道場としての連帯感を強めていくこと、厳しさだけでなくアットホームな雰囲気を築いていくことが重要だと思いました。
以上のことをまとめると、
①良いところをたくさんほめる
②保護者の方に稽古を見てもらう
③勝つ喜びを教える
④仲間を大切にする
の4つが、自分が道場主として、今後より意識的に取り組んでいかなければならない課題だと分かりました。
課題に取り組んだ結果、道場がより繁栄し、生涯剣道を続けてくれる仲間が増えてくれればよいなと思います。